Amazon販売はじめました(ジン太)

お待たせしました。新刊のvol.5をAmazon販売始めました!

そしてvol.4以外の既刊も販売始めました!

商品登録と出店代行は、密林社さまにお願いしました。いつもお世話になっております!

vol.1~4はもうほとんど在庫がなく、amazonで販売した分で終わりで増刷もないので、ご購入はお早めに。12月2日現在はまだ入荷してないんですが、予約はできるので是非〜。


IT'S OKもこの機会にぜひ!


(ジン太)

文学フリマ報告(ジン太)

去る11月18日の文学フリマ、無事終わりました。
ご来場頂いた方、本当にありがとうございました!

会場はこんなふうにディスプレイしました。我ながら華やかだわ。

一番左に配置してるのは、晋太郎くんも参加してる、セクシュアリティに悩むティーン向けのアンソロジー「IT'S OK」です。漫画とイラストと小説のアンソロで、晋太郎くんは小説で参加してます。Amazonでも販売してるよ! 

晋太郎くんの作品[あの頃の君に]は野球部とハンド部の坊主二人(ミリメーターと呼ばれている)の話で、晋太郎くん得意の音楽ネタはbjörkのあの名曲だったりするところも最高なんですよ〜。

さて、文フリの話に戻りますね。
いつも一番新刊が売れて、今回もそうだったんですけど、
今回は4以外まとめて、とか、1以外まとめて、みたいな感じで買ってくれる人が多くて、「前に買ってよかったんで買いに来ました!」と言ってくれてすごく嬉しかったですねー。

文フリも今回で5回目。ジン太が個人サークルで参加していたのも含めると6回目なので、出す度にいろんな発見があって面白いですねー。BLやセクシャルマイノリティ関連系もじわじわと盛り上がってきてるんじゃないかなあ。SFも去年くらいから増えましたねえ。

ペーパーも30部くらい用意したんですが、結構はやい時間にはけてしまいました。
晋太郎くんはいままでの晋太郎くん作品のキャラ紹介、ぼくはSFなBLを勝手に紹介(サマキャンあんまり関係ない。笑)しました。どっかで公開できたらいいなーと思います。

(ジン太)

習作短編のご紹介(晋太郎)

晋太郎です。

SUMMER CAMP vol.5、無事入稿が終わった模様です。はー、良かった。
僕は性格的に前倒しで書いちゃうんですが、今回はスケジュール的にも前倒しだったため、書き終わってからめちゃめちゃ時間が経ってるような感覚です。
何にせよ、仕上がりが楽しみです!

と、本編は真面目にコツコツ、じっくりと時間をかけて書いているわけですが、息抜きだったり練習だったりでダーッと書いた別の短編ストックが幾つかあるので、ちょいちょいPubooの方で公開しております。
ということで今回は、Puboo分の習作短編の紹介をします。電子書籍です。

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★立ち止まる猫
http://p.booklog.jp/book/59820
サマキャンのvol.3ぐらいの頃に書いていた、結構コテコテのBL作品です。BLっぽいのをやってみたいなー、という気持ちで書いていました。
最初は上手くいったらサマキャンに…と思って書き出したものの、絶対にムリな内容ですねー。ちょっと硬めで、暗めで…というとこで書き進めてましたし。
元家庭教師×元教え子、二十代後半×十代後半というのは完全に僕の趣味です。何も考えないと、似たような構図になります。

★雨の夜のフリークス
http://p.booklog.jp/book/58939
これはほんと、二時間ぐらいでダーッと書き終えました。
ファンタジーというか完全に作り話だよね、という設定でひとつ書いてみたかったので、友人に「僕は吸血鬼だ」とカムアウトされる…というアレなはなしに。
ぶっとんだシチュエーションで、ちまちまとした会話をするふたり…みたいなのが楽しかったです。
イデアと勢い一発、みたいのは練習になるのでいっぱいやってみたいなー。

★コーヒーとパンケーキ
http://p.booklog.jp/book/57007
これも、物凄い勢いで書き終わりました。青年×少年という僕の願望、じゃなくて好みの構図です。BL…のつもりでした。
会話劇が好きなのと、村上春樹が好きなのと、なんかそういう嗜好をモロに出したはなしです。

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習作は他にもあるので、今後もポツポツとアップしたいと思いますので、よろしくお願いいたしますー!
いつかはエロ描写にも挑戦しなきゃかなーと思いつつも、まったく描きたいという気持ちになりません!



(晋太郎)

第十五回文学フリマ SUMMER CAMPのブースは「イ-66」です。(ジン太

最近までvol.を「ぼる」と呼んでいたほう、ジン太です。(正しくは「ボリューム」って読みます。汗)

第十五回文学フリマのサークル配置が発表になりました。

SUMMER CAMPは、「イ-66」でお待ちしております。2階の奥のほうです。よろしくお願いします!

『サマーキャンプ vol.5』収録作「ナツのラブレター」(なかば)

 海がみたい。
 青い空と水平線からわきあがる入道雲
 潮風にさびれた町の匂い。坂の町をどんどん上っていけば、背後に広がる町並みが、ジオラマのように目に映る。
 そんな衝動が、もうずいぶん長いこと自分の中にありました。いつか海の見える町を舞台に話を書いてみたいなあ、と。海をみる少年って、もうそれだけで絵になるじゃないですか。潮風が吹きつけたりしたら完璧。ブラボー。

 SUMMER CAMP Vol.5 収録作『ナツのラブレター』は、そんな積年(?)の想いを込めて、田舎の港町を舞台に設定しました。もっと具体的に言うと、伊豆下田から伊豆高原あたりを想定しています。

 

 この写真は、今年の初夏に訪れた伊豆下田の寝姿山からみた風景です。
 話それますが、今、下田ってスゲーんですね。アニメ『夏色キセキ』一色! キャラクターが一日駅長やってたり。寝姿山に登るロープウェイの中でも、彼女たちの音声アナウンスで、バッチリ下田の町について解説していただきました。

 山頂の神社で見つけました。これカワイイですなあ。『あした はれますように』て書いてあります。

 何やら旅ブログみたいになってしまいましたが、このとき感じた空気感を逃さないように、帰ってきてシコシコと『ナツのラブレター』を書き上げた次第です。

 月がきれいですね――。
 昔のエライ小説家が、アイ・ラブ・ユーをそう訳した。
 高校一年の夏。ぼくは、いまだに、誰にも告白をしたことがない。

 淡い想いを胸に秘めた高校生。
 小さな背と、器用貧乏がコンプレックスの奈津陽二。

『そうだなあ……月より、きみの味噌汁が飲みたいとか、どーだ?』

 奈津の親友で、中学からの付合い。トボけているけど憎めないヤツ、青木宗一郎。
 高校一年の夏なんて、中学の延長戦みたいなもんだ。そんな風に、平凡で変わり映えのない、いつもの夏になると思っていた。

『ラブレターを書こう』
『なんで? だれに?』
『宛名なんてないさ。練習だよ、練習。いずれ書くことになるだろう、ラブレター』
『いずれ書くかー? ラブレターを?』

 ふとしたはずみで書いた宛名のないラブレターが、行き違い、すれ違い、彼らの夏を翻弄する。ちょっとややこしくて、おかしな、小さな恋の物語です。皆さんのもとにも、このラブレターが届きますように。

 と、まあそんなワケで、サマーキャンプ一同、11月18日開催の第15回文学フリマに向けて鋭意作業中です。いろいろと新しい試みもありつつ、自分たちも新刊の完成が楽しみであります。
 遊びきたよ〜、なんてお気軽な感じで、是非ブースにお立ち寄りください。(配置番号まだ未発表です)

『サマーキャンプ vol.5』収録作「エンドロール」(晋太郎)

晋太郎です!

ということで、続きましてサマキャンvol.5に収録の『エンドロール』という作品の紹介をしたいと思います。

今回のおはなしは、vol.1以来となる中学2年生の少年が主人公です。
ショタ的には中2ってゴールデンエイジなんですが(示し合わせたかのように皆さんそう仰るんすよー。ショタ界の方々は)ちっとも描いてなかったんすねー。メンバーの中ではダントツにショタ要素が高いくせに、高校生の話を二度も書いちゃってますし。
あー、色々と失格だな…(?)

と、話が逸れましたが、今回は中2の野球少年とその友達の友情を描いています。左が主人公、右が友達です(僕の中だけの設定で、挿絵はございません)。
今までのはなしとはちょっとテイストやノリも違って、虚構性の高いストーリーになったかなーと思います。もちろん、通底する僕っぽさみたいなものはあるとは思うんですけども。

僕は主人公を語り手に、主人公を振り回すサブキャラが実質的な主人公…的なお話が大好きなんですが、今回はそういうのをやりたかったのかなーと思います。なので、今回はダブル主人公です。ふたりの関係性そのものを描こうと思って書きました。
ピュアで甘酸っぱい、もどかしい感じの友情になっております!

そして舞台はまたも、東京都下の西部でございます。
1〜5、全ての主人公が東京都下の西部の山育ちっていう設定なんですけど、そろそろ海育ちの奴とかも欲しいですよねー。
海育ちは憧れで、僕の中ではファンタジーなんですよ。神奈川の海育ちとかだったら、同じような感覚で書けるかなあ。

そしてこんな感じで、会場に置くPOPもボチボチ作ってます(値段は未定です)。
こいつが今回の表紙のキャラで、カラーは緑になる予定です。黄色、水色、ピンク、緑と、そろそろ戦隊モノができますねー。サマキャンジャーです。

次あたり、なかばさんが『ナツのラブレター』(これがスバラシイんですよ!)のご紹介をしてくださると思います!

十代向け企画同人誌『IT'S OK!!』告知(晋太郎)

前回のエントリで、次回はサマキャンvol.5収録バナシの紹介を…的なことを書いちゃってたんですが、その前にひとつお知らせがあるのを失念していましたー。
ので、告知です!

企画同人誌「IT'S OK!!」リリース&原画展開催のおしらせ

セクシュアリティに悩んでいても、大丈夫!
セクシュアリティを決めなくても、大丈夫!
大人になるのは、こわくない!
そんなたくさんの「OK!」な気持ちを込めたコミックアンソロジー「IT’S OK!!」

そんな趣旨の、ティーン向けアンソロジーに参加させていただきました。
僕以外はすべて漫画で、僕だけが小説です(でも、素敵な挿絵をつけていただきました)。
僕はゲイコミックにあまり詳しくないんですが、そんな僕ですら皆さん知ってますがな……という胃がキリキリする感じの超豪華なラインナップです。

★参加作家(アンソロジー掲載順):
犬義、拓ヒラク、シンタロール with 村田ポコ、おくら、野原くろ、市川和秀、SUV龍谷尚樹

僕はサマキャンに誘われて初めて小説を書き始めたので、まだ日も浅い上に、書き上げた作品数も少ないです。サマキャンもやっと少しずつ読んで下さる方が増えてきて……という段階なので、正直すごく畏れ多いんですが、参加できてとても嬉しいです。

というのもそもそも僕は、十代のゲイにサマキャンを読んで貰えたらなーというシンプルな動機で小説を書いていたので、「セクシャリティの受容や肯定をテーマにした、中高生のゲイにも読んで貰えるような……」というお話を伺って「うおお、それはまさに俺のやりたいことです!」という感じだったのです。

どういう言い方をすれば、自分がゲイ・ティーンに「IT'S OK!!」と言えるのか?
そう考えたときに、「俺はまあそんなに上手な生き方はできなかったけど、でもこれだけは言えるなあ…」というメッセージがたったひとつだけあったので、そのために、かなりの部分、自分の実体験をベースにしたストーリーを書くこととなりました。
恥ずかしいなーという気持ちもちょっとあるんですけど、僕なりのメッセージを詰め込めたので、良しとしたいです!

『IT'S OK!!』は10月14日の『野郎フェス2012 大阪秋の陣』で販売されます(11月の文フリにも置かせていただくかもしれません)。気になる方は是非お買い求め下さいー!

本日より、展示もやってるみたいです!