十代向け企画同人誌『IT'S OK!!』告知(晋太郎)

前回のエントリで、次回はサマキャンvol.5収録バナシの紹介を…的なことを書いちゃってたんですが、その前にひとつお知らせがあるのを失念していましたー。
ので、告知です!

企画同人誌「IT'S OK!!」リリース&原画展開催のおしらせ

セクシュアリティに悩んでいても、大丈夫!
セクシュアリティを決めなくても、大丈夫!
大人になるのは、こわくない!
そんなたくさんの「OK!」な気持ちを込めたコミックアンソロジー「IT’S OK!!」

そんな趣旨の、ティーン向けアンソロジーに参加させていただきました。
僕以外はすべて漫画で、僕だけが小説です(でも、素敵な挿絵をつけていただきました)。
僕はゲイコミックにあまり詳しくないんですが、そんな僕ですら皆さん知ってますがな……という胃がキリキリする感じの超豪華なラインナップです。

★参加作家(アンソロジー掲載順):
犬義、拓ヒラク、シンタロール with 村田ポコ、おくら、野原くろ、市川和秀、SUV龍谷尚樹

僕はサマキャンに誘われて初めて小説を書き始めたので、まだ日も浅い上に、書き上げた作品数も少ないです。サマキャンもやっと少しずつ読んで下さる方が増えてきて……という段階なので、正直すごく畏れ多いんですが、参加できてとても嬉しいです。

というのもそもそも僕は、十代のゲイにサマキャンを読んで貰えたらなーというシンプルな動機で小説を書いていたので、「セクシャリティの受容や肯定をテーマにした、中高生のゲイにも読んで貰えるような……」というお話を伺って「うおお、それはまさに俺のやりたいことです!」という感じだったのです。

どういう言い方をすれば、自分がゲイ・ティーンに「IT'S OK!!」と言えるのか?
そう考えたときに、「俺はまあそんなに上手な生き方はできなかったけど、でもこれだけは言えるなあ…」というメッセージがたったひとつだけあったので、そのために、かなりの部分、自分の実体験をベースにしたストーリーを書くこととなりました。
恥ずかしいなーという気持ちもちょっとあるんですけど、僕なりのメッセージを詰め込めたので、良しとしたいです!

『IT'S OK!!』は10月14日の『野郎フェス2012 大阪秋の陣』で販売されます(11月の文フリにも置かせていただくかもしれません)。気になる方は是非お買い求め下さいー!

本日より、展示もやってるみたいです!

『サマーキャンプ vol.5』収録作「エンドロール」(晋太郎)

晋太郎です!

ということで、続きましてサマキャンvol.5に収録の『エンドロール』という作品の紹介をしたいと思います。

今回のおはなしは、vol.1以来となる中学2年生の少年が主人公です。
ショタ的には中2ってゴールデンエイジなんですが(示し合わせたかのように皆さんそう仰るんすよー。ショタ界の方々は)ちっとも描いてなかったんすねー。メンバーの中ではダントツにショタ要素が高いくせに、高校生の話を二度も書いちゃってますし。
あー、色々と失格だな…(?)

と、話が逸れましたが、今回は中2の野球少年とその友達の友情を描いています。左が主人公、右が友達です(僕の中だけの設定で、挿絵はございません)。
今までのはなしとはちょっとテイストやノリも違って、虚構性の高いストーリーになったかなーと思います。もちろん、通底する僕っぽさみたいなものはあるとは思うんですけども。

僕は主人公を語り手に、主人公を振り回すサブキャラが実質的な主人公…的なお話が大好きなんですが、今回はそういうのをやりたかったのかなーと思います。なので、今回はダブル主人公です。ふたりの関係性そのものを描こうと思って書きました。
ピュアで甘酸っぱい、もどかしい感じの友情になっております!

そして舞台はまたも、東京都下の西部でございます。
1〜5、全ての主人公が東京都下の西部の山育ちっていう設定なんですけど、そろそろ海育ちの奴とかも欲しいですよねー。
海育ちは憧れで、僕の中ではファンタジーなんですよ。神奈川の海育ちとかだったら、同じような感覚で書けるかなあ。

そしてこんな感じで、会場に置くPOPもボチボチ作ってます(値段は未定です)。
こいつが今回の表紙のキャラで、カラーは緑になる予定です。黄色、水色、ピンク、緑と、そろそろ戦隊モノができますねー。サマキャンジャーです。

次あたり、なかばさんが『ナツのラブレター』(これがスバラシイんですよ!)のご紹介をしてくださると思います!