文フリのブースは毎回こんな感じ & VOL.4収録作『ピンポンダッシュ』紹介(なかば)

 第14回文学フリマまで、あと2週間。印刷会社さんへの入稿締切も間近。鋭意原稿チェック中! のなかばです。こんにちは。
 ぜひ、SUMMER CAMP のブースに遊びに来てください。お茶の一杯の出せる設備もなく、何のおかまいも出来ませんけども。立ち読み大歓迎です!

 毎回こんな感じで風呂敷をひろげております。これに今回はモモ色のVol.4が加わります。
 以前、お客さんに「すっごいカラフルですね〜」と言っていただいたことがありました。そんな目にも楽しいブースとなっておりますので。

 さて、前回、前々回のエントリーに引き続き収録作の紹介です。

『ピンポンダッシュ』 (作 なかば)

 卓球ものです。卓球って地味なスポーツだと思われがちですが、実際も地味ですよね(笑)。
 まあ、スポーツの裏舞台なんて、どれも決して華々しいものではなく、真剣に打ちこめば打ちこむほど、ひたすら単調な風景が続くのかもしれません。ただ、ストイックだからこそ、何気ない景色の美しさや、汗が弾ける瞬間みたいなものを、私は強く意識してしまいます。

『おれがやってるのはピンポンじゃない――』

 自分の卓球に絶対の自信を持つ中学2年生の少年、翔生(しょうい)

『ぼく、先輩の卓球がすきです――』

 いつもおどおどしてばかり。だけど気が優しく朗らかな後輩、祐樹(ゆうき)

 そんな二人の少年の卓球を軸に、周囲の人たちの光と影を描くプチ群像劇となりました。
 照りつける日ざしに、少年の夏と様々な人々の陰影が色濃く焼きつく。そんな作品です。

『卓球がいくらうまくなったって、生きるのがうまくなるわけじゃないもの』
『おまえのことは好きになれない。やってることが自分勝手なのにはかわりないからな』

 二人で打ちあったリズムが聞こえる。
 放課後の匂いがした――

 5月6日第14回文学フリマ。ブース(C59)でお待ちしております。