『サマーキャンプ vol.5』収録作「サニー/レイニー/レインボー」(ジン太)

黄昏よりも昏きもののほう、ジン太です。こんにちは。

次回の文学フリマで売る、『サマーキャンプvol.5』ジン太は「サニー/レイニー/レインボー」という話を書きました。原稿用紙換算で134枚くらいでたぶんいままでで一番長い……。晋太郎くんのも130枚くらいで、なかばくんのは75枚くらいだったかな? そんなわけで、トータル枚数でもvol.5はvol.4よりも厚くなりそうです。

さて、「サニー/レイニー/レインボー」のあらすじ紹介。

「ぼくはゲイです」

 舞台は高校。一年生の教室。一学期の期末テストを控えた授業中、クラスの中の目立たない男の子、能登が突然カミングアウトした。衝撃をうけるクラスメイト。初めてゲイを目の当たりにして、からかいやとまどいを経て、クラスメイトたちもゆっくりと変わって行く。
 能登がカミングアウトしたきっかけは、中学生のころに読んだweb漫画。ゲイとノンケの恋を描いたBL漫画だった。実は、クラスの中にその作者がいたのだった。弓道部の羽咋だ。けれど羽咋は漫画を描けなくなった事情があって……。
「なんでお前の性癖の話を聞かされなくちゃいけないんだ」と、能登のカミングアウトに突っかかってきた男子、七尾。彼にも誰にも言えない秘密があった。
 カミングアウトをきっかけに、テストを挟んだ夏休みまでの短い時間、少年少女が物語を取り戻すまでのおはなし。


恋愛モチベーションじゃない、カミングアウトするゲイの話を書きたかったので、今回形にできてうれしいです。

それと、BLという表現で、腐女子とゲイが繋がるというのも書きたかった。

ネタバレになるからあれだけど、七尾の話を書くのがすっごく楽しかったです。ノリノリで書いたよ。性描写は例によってないのですが、ヤングアダルト作品程度の(安心して読める、ほのめかしてる程度の)描写はあります。カミングアウトとか、ゲイとしての目覚めとかを書くとなると、どうしてもそこは外せないところで……。

いろんな人に読んでほしいなー。
余裕があれば、どこかで試し読みとかできるようにしておきますね。

それではまた近いうちにアップします。ではー。

(ジン太)