『サマーキャンプ vol.2』収録作「ぼくらは水の中」(ジン太)

どうも! サマーキャンプのSF担当の方、ジン太です。

文学フリマのサークル配置が発表になってました。
ぼくらSUMMER CAMPは、D-10です。
島中の通路沿いなんですが、こういうのもお誕生日席っていう……のかな。
いまから楽しみです!

さて本題。『サマーキャンプ vol.2』に収録する、「ぼくらは水の中」について少し紹介します。以下、あらすじです。

「ぼく」(中学一年生)は、水泳部の地区合同合宿で、「君」に出会う。そいつは、数年前のサマーキャンプで友達になった人で、ぼくにとっては憧れの人だった。「ひさしぶり!」ぼくは声をかけるが、「……おまえ誰だっけ」という冷たい反応が帰ってくるだけ。合宿の練習を通して、ぼくは二人の距離を縮めようとするが……

『サマーキャンプ vol.2』収録、「ぼくらは水の中」あらすじ


実は自分、かつて水泳部だったこともあるので、そこらへんのエピソードも詰め込んだりしてます。

この話の元ネタにしているのは、バラしてしまいますが、『昨日のように遠い日―少女少年小説選』(文藝春秋/柴田 元幸 編)です。

美化された「少年時代」ではなく、曖昧な記憶の中で、遠くなってしまったけれど、昨日のように感じるかつての日々を書いた小編をまとめた一冊で、すっごく好きなんです。中でも、A・ヴィヴァンテ「灯台」とレベッカ・ブラウン「パン」は特にお気に入り。

あと元ネタもういっこ。フィリパ・ピアス『真夜中のパーティー』(岩波少年文庫)
これも短編集で、少年少女を書いているお話なんですが、これがむちゃくちゃ好きで。
こどもの日常生活の中におきる、夢の現実のあわいに立つ物語がたまりません。
「牧場のニレの木」「川のおくりもの」あたりが好きです。

あんまり元ネタ書くと、パクリ以下とか劣化コピーとか言われそうですが、もう影響を受けまくってることは隠し用もない事実だし、そう言われても構わないです。というか、元ネタって書くとおこがましいくらい元の作品が素晴らしいので……よければ、これらの作品も読んでください。

あと、他のメンバーのエントリーみたいに、youtubeも貼るのがフォーマットなのだわ。
執筆中はあんまり音楽聞かないんですけど、友達がtwitterで感想のかわりに教えてくれたこの曲が(厳密に言えばこの曲の歌詞が、前回配布した、傘で空飛ぶ少年のSF「ビニール傘と里山くん」に対してのレスポンス)、なんとなく自分の中でテーマになりました。

さて、ギリギリまで個人誌のほうも作成しますかねー。
「ぼくらは水の中」はSF成分少なめなので、バカバカしいSFを…
他のメンバーもいろいろ出したいって言ってたので、次のエントリーではその紹介もあると思います。

それではまた!