『サマーキャンプ vol.3』収録作「サンキュー・マイフレンド」(晋太郎)

こんばんは、晋太郎です。お久し振りです。

11月3日(木・祝)に開催される文学フリマで、アンソロジー第3弾を発売させていただくことになったので、そのお知らせです。
文学フリマ | 小説・評論・詩歌 etc.の同人/商業作品展示即売イベント

夏×少年をテーマにしたアンソロ「SUMMER CAMP vol.3」、今回の表紙はこんな感じになりましたー。見かけた際には、是非手にとっていただけると嬉しいです。

ということで、今回も自分の作品に関して、ちょろっと書きたいなーと思います。

僕は「サンキュー・マイフレンド」という題の、中学軽音部のバンド小僧どもの友情ばなしを書かせていただきました。同じバンドで活動中の、中3少年の夏休みを描いています。

左がベースのエイスケくん、右がドラムのガクくんです。いつもこんな感じでキャラクターのイメージを絵にしてから、文章を書くんですけど、何でかというと楽しいからってそれだけだったりします。でも、このどうでもいい作業が好きなんすよねー。

前回が高校生の真剣な恋心や憧れを描いた作品だったので、今回はもうちょっと幼い感情が書きたいなあと思い、この作品を書きました。読み手によって印象が変わるようにしたいなーと思いつつ書いたんですが、軸になっているのはめちゃめちゃ真直ぐな友情です。

僕も元々はバンド小僧だったので、バンドネタはいつか書いてみたいなーと思ってたんですけど、音も絵もナシに文章だけで音楽を扱うのはムズカシイんだろうなーとちょっとビビッてたんですよ。
でもまあ、いつかはやりたいんだし、やっちまえーみたいな感じで、勢いだけで挑戦してしまいました。上手くいったかはわかんないんですけど、書いていてすごく楽しかったです。

僕の書くはなしの多くは多摩西部が舞台になってるんですが、今回もやっぱりそうです。多摩西部の中高生はキラッキラしてんですよねえ。色んなバイアスがかかってんのかもしれませんが、僕にはそういう風に見えるんです。
東京都だけど東京じゃない、スマート過ぎず野暮った過ぎず…、都心へもパッと出られるので都会への憧れも希薄で、なんていうか屈託がなく、バランスがいいような気がしちゃうんですよ。
や、思い込みかもわかんないですけど、そういうフィルターって、僕がはなしを書く上では結構大事なのかなーという気もするんで、それでいいのだと思っております。
ド田舎とまではいかないぐらいの、東京の田舎にいるキラッキラティーンを今後もしつこく描いてやろうと思います。読んでいただけると嬉しいです!