『最後の夏』(晋太郎)

晋太郎です。

前回の僕のエントリのタイトルが「夏の終わり」でしたが、もう本当に夏の終わりですねー。
僕の感覚では夏は梅雨明けの七月末から、甲子園が終わるあたり、台風がゆくころ、クラゲで海水浴どころじゃねーよとなるころまでです。
そしてそこから八月一杯が、ギリギリで夏の名残かなーという感じがします。

一瞬の儚くも眩しい季節ってことで、夏を若さや青さのメタファとして捉えがちな僕なんですが、秋が好きな人からすると九月も夏扱いだったりするんですよねー。
気温や暑さからするとまあ、秋じゃないよっていう感覚の人がいるのもわかるんですが、夏好きにとっての夏ってそういうことじゃないんですよ。
ふと風が吹いたときに肌寒さをうっかり感じちゃったりしたら、それはもう夏じゃないわけです。それは秋の寂しさですよ、もう。夏っていうのは、もっとこう……、無敵な季節なのです。伝わらなさそうですが。
うろこ雲なんかはあっちゃダメで、雲はモコモコと空高く雄大にそびえていて欲しいですし、空の高さ自体は高過ぎちゃダメです。馬も肥えちゃダメです。虫の鳴き声だって夏と秋じゃぜんっぜん違いますし。はあ、夏が去ってゆく…。

http://p.booklog.jp/book/55533

ということで(?)『最後の夏』という作品を電書でアップしました。
SUMMER CAMPのvol.4に収録の『セカンドサーブ』のスピンオフ的な位置づけの作品です。
前回のエントリで「いつかは高校野球ネタの話を書いてみたいんですが、好きな分だけ手をつけられないゾーンだったりします。サマキャン的には高校三年生はちょっと年齢的に高過ぎますしねー」とか言ってますが、その直後に高三球児のストーリーを書いてしまいました。まあ、サラサラッとライトな作品ではあるので、いつか本気で!と思っております。

このおはなしは『セカンドサーブ』に登場するケイタくんのチームメイトであるリョウヤくんという球児が主人公になっています。夏の終わりに、球児の夏が終わる話をどうぞー。
そしてあわよくば本編の方が気にかかってくれると嬉しいなーという目論見をしております。本編を読まないと意味がわからない部分が少しだけあります(姑息ですね!)。

次回は、vol.5に収録予定のお話の紹介ができればなーと思っております!


(晋太郎)