vol.4入稿完了!(ジン太)
トライ&エラーのエラーのほう、ジン太です。
いま印刷所にvol.4の原稿ぜんぶ入稿しました!
他の二人は一ヶ月くらい前に書いてるというのに、僕は自分で文字組してることをいいことに、締め切り過ぎて出して、しかもギリギリまで本文を直してる始末ですよ。
何度も校正したし、大丈夫と思うけど、ミスとか誤字脱字ありませんように……
あれ見つけると超へこむんだよね!
そうそう、今回は、100Pの増量でお送りします。2倍のボリューム(前回より)でお届け!
A5本の二段組みで、だいたい90000文字くらい……ですね。
どこを開いても、中学生男子か高校生男子が、同じ男の子に告白したりされたりして悶えたり、部活して悶えたり、寝顔を見て悶えたりしている本です。買ってね。
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文字組及び入稿担当として、ちょっと役立つことでも書いとこう。
文字組には、この本が役立ちました。
『レイアウト見本帳』
文庫・A5 小説用のレイアウト見本を 100例以上ひたすら収録されている本です。
たくさん例が載っているので比較検討でき、だいたいこのくらいの余白なら読みやすいなあとか、目安がつけられるのがありがたい。
ジン太はmacを使っていて、前回まではWord(しかも2000)を使ってたんですが、なぜか僕の使用環境ではルビが入れられなくなり……でも今回はどうしてもルビ入れたい。というわけで、iTextProを導入し、縦書きで作りました。がしかしiTextproはフッターをページごと、たとえば奇数/偶数それぞれ別に設定することがどうやらできない様子……!? なので、ノンブルはあとでPDFに書き出したものをWinで読み込んで、Acrobat Standardを使って入れました。んで、このPDFを入稿した感じです。
しかし、今回で4冊目だからなんとかスムーズにできたけれど、文字組ってほんと難しい……。ちまたの雑誌やら本やらのデザイナーさんて本当にすげえ。もっとちゃんと勉強したいなー。インデザインとかもあればもっといろいろできるだろうし……。混合フォントとか禁則処理とか。とまあここらへんはおいおい。
ではまたこのへんで。
余裕があればもうちょっと作業して、個人誌か無料のペーパーも作ります。
(ジン太)
文フリのブースは毎回こんな感じ & VOL.4収録作『ピンポンダッシュ』紹介(なかば)
第14回文学フリマまで、あと2週間。印刷会社さんへの入稿締切も間近。鋭意原稿チェック中! のなかばです。こんにちは。
ぜひ、SUMMER CAMP のブースに遊びに来てください。お茶の一杯の出せる設備もなく、何のおかまいも出来ませんけども。立ち読み大歓迎です!
毎回こんな感じで風呂敷をひろげております。これに今回はモモ色のVol.4が加わります。
以前、お客さんに「すっごいカラフルですね〜」と言っていただいたことがありました。そんな目にも楽しいブースとなっておりますので。
さて、前回、前々回のエントリーに引き続き収録作の紹介です。
『ピンポンダッシュ』 (作 なかば)
卓球ものです。卓球って地味なスポーツだと思われがちですが、実際も地味ですよね(笑)。
まあ、スポーツの裏舞台なんて、どれも決して華々しいものではなく、真剣に打ちこめば打ちこむほど、ひたすら単調な風景が続くのかもしれません。ただ、ストイックだからこそ、何気ない景色の美しさや、汗が弾ける瞬間みたいなものを、私は強く意識してしまいます。
『おれがやってるのはピンポンじゃない――』
自分の卓球に絶対の自信を持つ中学2年生の少年、翔生(しょうい)
『ぼく、先輩の卓球がすきです――』
いつもおどおどしてばかり。だけど気が優しく朗らかな後輩、祐樹(ゆうき)
そんな二人の少年の卓球を軸に、周囲の人たちの光と影を描くプチ群像劇となりました。
照りつける日ざしに、少年の夏と様々な人々の陰影が色濃く焼きつく。そんな作品です。
『卓球がいくらうまくなったって、生きるのがうまくなるわけじゃないもの』
『おまえのことは好きになれない。やってることが自分勝手なのにはかわりないからな』
二人で打ちあったリズムが聞こえる。
放課後の匂いがした――
5月6日第14回文学フリマ。ブース(C59)でお待ちしております。
『サマーキャンプ vol.4』収録作「空とコイン」(ジン太)
書くのが一番遅いジン太です。こんにちは。
今回、幽霊と少年の話を書きました。
僕が書く話は、いつもAIだのARだの、「人間のように見えるもの」が出てきます。きっと僕はそういうフェチを持っているに違いないのですが、その自己分析はまたの機会にするということで、収録作「空とコイン」のあらすじ紹介いきます。
「空とコイン」あらすじ
夏樹が目を覚ますと、幽霊の瑛太が目の前にいた。しかし夏樹は驚かない。持ち前の懐疑主義で、「実は幽霊じゃなくて俺の妄想じゃないのか?」と思い、幽霊か妄想かどうかを証明しようとする。そして、瑛太の家で弟くんから思い出の百円玉をもらったあと、夏樹と瑛太の共通の友達であるリョースケの家に行く。そこでリョースケから、実は瑛太と付き合っていたんだという秘密を聞かされて……
けっこうがっつりゲイの恋愛の話も出てくるっす。
晋太郎くんの話(具体的に言うとvol.2の「フェイクファー」)を読んでいて、「次こそはゲイがちゃんと出てくる話書くぞ……次こそは……」と思っていたので、今回書けて満足です。フフフ。
晋太郎くんがパブーで出してる「あかとみどり」にわりと世界観が近いのですが、同じ題材でも書く人によってテイストがぜんぜん変わるのが面白いねえ、とか晋太郎くんと話したりしていました。
SF担当としては、今回は「すこしふしぎ」なほうのSFですねえ。幽霊の証明はされていない懐疑派ネタとかもちょっと入れたりして楽しかったです。
僕は何のために書いてるかっていうと、中学生だった自分のために書いているので、中学生だったころ、ゲイだとか好きだとか悶々としていたころに読みたかったなー、と思って書きました。心はいつも15才っていうじゃないですか!
さて音楽ネタ。
最近出たSFで、『南極点のピアピア動画』(野尻抱介)ってのがあるんですが、これがおもしろかった。
ニコニコ動画コミュニティと、初音ミクの存在を下敷きにしたSFなんですが、その中で出て来た歌、「ハジメテノオト」にハマっちゃいました。最近は古いボカロの曲も聞き始めてます。
なんとなく、僕がAIに代表される「人間でないもの」に、人の心を投影してしまうのが、少しわかったような気がしました。『南極点のピアピア動画』おもしろかったですよー。ニコニコ動画のこと少ししかしらない僕でも(でも一応プレミアム会員)すげーって思いましたよ。超オススメ。
とまあ今日はこのへんで。
いままだ校正中なんですが、ちょこちょこ記事をアップできたらなーと思います。試し読みとか。ではまた!
(ジン太)
第十四回文学フリマのサークル配置 C-59(ジン太)
第十四回文学フリマのサークル配置が発表になりました。
われらSUMMER CAMPは[C-59]です。よろしくお願いします!
心の中のジュブナイルを探してる人、ありし日の一輪の花……もといショタと出会いにくる人、BLはむしろ食い物ですブロマンスは飲み物ですな人。ゲイ小説って読んでみたいよねーという人がいたら、文学フリマはC-59に来てみて!
※ 今日はSEO対策のためにキーワード多めでお送りしております。
今回も新刊を引っさげて(絶賛公正作業中)行きますので、待っててくださいねー☆
ジン太
『サマーキャンプ vol.4』収録作「セカンドサーブ」(晋太郎)
こんばんは、晋太郎です。
今日は、第14回文学フリマにて販売予定の「SUMMER CAMP vol.4」に収録の『セカンドサーブ』という作品の紹介をちょろっとやりたいと思います。
恒例ということで!
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今回のお話は高校一年生の恋愛話です。タイトルでわかっちゃうかもしれませんが、テニス部の男子が主人公になっています。
ゲイ高校生の恋バナという意味ではvol.2の『フェイクファー』と同じラインなんですが、今回は自分がゲイであることによって傷を負っている主人公を描きました。
そういうこともあり、かなり青春小説っぽいタッチになった気がしています。性的な要素はありませんが、こりゃ間違いなくゲイの青春小説だよなーと。
しかしながら、色んな人に読んでいただきたいなーという思いが特に強い作品でもあるんですよー。今作の主人公の悩みや不安は、程度の差こそあれ、誰もが抱えていたものじゃないかなと、そう思います。是非、読んで下さい!
ということで、例によって後はどうでもいいネタで。
今回も、作中でちょろっと音楽が登場するので、その曲へのリンクを貼っておこうかなと思います。
上の曲が、主人公が片思いしている相手の好きな曲で、下の曲が、主人公の好きな曲です。どちらもサラッと登場するだけなんですが、ともあれ良い曲なので聴いてみて下さい!
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あと、毎回電子書籍のDLカードみたいなもんを配布してるんですが、先日また数本短編をpubooさんの方にアップしました。コチラです。
サマーキャンプのアンソロに収録のものは、それなりにじっくり書いたものなんですが、電書の方は正直なところ習作です。勉強勉強、という感じで。
なのであれこれ挑戦してみようというアイデア先行で、ダーッと勢いに任せて書き散らしてるんですが、もし興味がありましたらチェックしてみて下さい!
閑話休題(なかば)
どうも、こんにちは。
季節の変わり目にブログ更新する、なかばです。
文フリ参加も早いもので、えー……次回で5回目? こうして半年ごとに新作を書き続けるのは、楽しくもあり、苦労もあり。
精力的に活動を続けている絵師さんや、物書きさんって、ホントすげーなあ。尊敬と、身にしみて感じています。
前回の文学フリマで印象深かったのは、やっぱ女の子に手作りバナナマフィンもらったことですか。
バナナですよ、手作りの! いや〜自分がアレだったら、ころっとソレしちゃうとこでした。帰ってから相方に自慢しました。
次回の予告は、メンバーの二人が触れてくれているので、改めて話題もなく。
シンタロールくんが前回のエントリーで映画に触れているので、自分は音楽を紹介しようと思います。
(映画『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』とてもオススメです。未見の方は是非DVDで)
先日、相方と議論になりました。
秦基博さんの楽曲『透明だった世界』
ナルトのOPにもなっていたので、ご存知の方も多いかと思います。
自分、これは少年同士の友情・憧憬を歌ったものだと、信じて疑いもしていなかったのですが、相方に言わすと「これは十代の男女の恋愛」なんだと。
皆さんは、どう思いますか?
『あの日 ホントに失ったものって何だったっけ?
とうに忘れてしまったよ
夕暮れで 二人 少しずつ見えなくなっていって
それなのに 僕ら 帰れずにいた』
(秦基博『透明だった世界』より)
と、まあこんな出だしです。
ご存知の方も、改めてそんな視点で是非聞いてみてください。
世界が変わって見えるかもしれません。
http://www.youtube.com/watch?v=2ZLdv3lfSD8&feature=related:MOVIE
(なかば)
前回の文フリ感想もろもろ(晋太郎)
こんばんはー。
ジン太の更新につられるように更新します、シンタロールこと晋太郎です。
次回の文フリも参加させていただくことになりました!
どうぞよろしくお願いいたします。
便乗して、僕もまずは前回の感想をちょろっと書こうと思うんですけど、前回は今まで以上に感想を頂く機会が多く、ヒジョーに嬉しかったです。
特に、僕等はティーンを描いた作品ばかりを作っているということもあって、実際にティーンに読んで貰えるっていうのは嬉しい限りですねー。
文フリという場に出している以上、想定している読者はオトナではあるんですが、ティーンに読んで貰いたいなぁという気持ちで書いている部分もあるので。
と、色んな方の感想が、実に励みになるなーと実感した「vol.3」でした。
ありがとうございました!
で、今は「vol.4」用のおはなしを作っているのですが、今回僕が書いているのはゲイの高校生の恋模様を描いた、青春丸出しのナツバナです。前回は非ゲイの友情モノだったので、その反動でトコトン恋!という感じで進めております。
表紙イラストだけはもう描き上がっていて、こんな感じの表紙になる予定です。
本当はもっと幼いキャラクターで1枚描いてあったんですが、何となく気に食わなくなって描き直してしまいました。まあ中高生を主人公としたアンソロジーってことで、こんぐらいの年齢までは許容範囲かなーと!
今まででのイラストよりは、多少色っぽくしてみようかなーと思いつつ描きました。
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ところで僕はライトな(?)映画好き人間で、今年も既に2桁の映画を見ているんですが、少年モノの映画にもオススメできるものがボチボチあるんですよー。
なので、ちょっとだけ映画について。
スコセッシの『ヒューゴの不思議な発明』や、スティーブン・ダルドリーの『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』なんかは、サマキャン的にもオススメできるラインだったと思います。
ある日唐突に父を失ってしまった少年が、父の残したメッセージを追うという、構造的にもよく似た「今の」作品です。個人的に好きなモチーフ。
『ものすごく〜』の原作者、ジョナサン・サフラン・フォアが「ユーモアだけが悲しい話を真実として伝えられる」というようなことを書いていますが、本当にそうですよねえ。いつかそういう話を書いてみたいなあ。
あと、サマキャンのカラーからは遠くなってしまいますが、個人的には『アニマル・キングダム』というオーストラリア映画も良かったです。
タランティーノが推してるってことで、クライム&バイオレントな作品ではあるんですが、主役の高校生がただただ環境に翻弄されるばかりで、流されるしかない無力感と静かな静かな諦念をたたえたまなざしがスバラシイんですよー。
十代っていうのはそういうもんだよなあ、と。儚くも美しいです。
次回はvol.4収録の『セカンドサーブ』という話の内容をちょろっと紹介したいなーと思います!
(晋太郎)