第十四回文学フリマ参加します!(ジン太)

2012年5月6日(日)、東京流通センターで開催される「第十四回文学フリマ」に、我らサマーキャンプも参加します。
さきほど参加費の振込も済ませてきました!

サマーキャンプ新刊を誠意作成中です。
会場でお会いするの楽しみにしてます!


そういえば、前回の報告もしてませんでしたっ。

ふらっと来たであろう人に「これ全部ください!」と言ってもらって買ってくれたり、マフィンの差し入れを貰ったり、隣の人と挨拶代わりに新刊を交換したりしました。

前回から、いままでの大田区pioホールから、東京流通センターに変わったんですが、新しい会場ではカレー屋さんが出店で出てたりして、新鮮で面白かったです。カレーおいしかった。いろんな本たくさん買って楽しかったですよ!

こんな感想もトラックバックでいただいたり。ありがたい。
空想少年はテキストデータの夢を見るか? 「summer camp vol.3」を読んだ

さて、次の文学フリマまで、進捗状況とか試し読みとかをぼちぼちアップしていくんで、またよろしくお願いしますねー。

(ジン太)

『サマーキャンプ vol.3』収録作「I See You」(ジン太)

どうもお久しぶりです。
ご連絡が遅くなってしまいましたが、第十三回文学フリマに今回も参加します。(今回から会場が変わって東京流通センター
我らSUMMER CAMPの配置は、「E-49」です。よろしくお願いします!

というか、昨日まで本の入稿作業やってました。
今回は(僕の原稿が)ギリギリだったぜ……。

今号も、晋太郎くんが書いてくれたイラスト表紙です。さわやかなおにーさんです。ウフフ。vol.1から見てると、少年の年齢が上がって行ってますが、vol.4で成人になることはありませんのでご安心ください。我々はショタでジュブナイルで青春少年小説で(全年齢)ですので。ていうかショタで(全年齢)っていうのもなんか日本語的にあれですね。

A5サイズの60Pです。よろしく!

さて、僕の書いた作品の紹介いきます。タイトルは「I See You」。今回はSFです。

「I See You」

 メガネ型ディスプレイを使って、AR(拡張現実)を表示することがあたりまえになった世界。
 少年は、夏休みの学校で、宙太と名乗る少年と仲良くなる。

 「僕は宙太」
 「君が見ているものが僕の世界だ」

 どうやら、宙太は学校のサーバーに置かれているAIで、他人の視界で世界を見ているらしいが……

 宙太との、平凡で短い夏休みが始まる。

メガネっていうとそのままですが、『電脳コイル』の電脳メガネみたいなもんです。
さすがに「電脳メガネ」という名前はあれだったので、オグラ(ARGLASS)って名前も付けてますが。

AI育成だの、夏休みの閉鎖的な学校だの、屋上だの図書室だの、紙の本と電子書籍だの、男同士の関係だの、好きなもんたくさん詰め込めて面白かったです。

元ネタはたくさんあるんだけど、『電脳コイル』とテッド・チャン『ソフトウェア・オブジェクトのライフサイクル』とユスキュルの環世界で。

SF担当として、今回は特にSF成分強めでお送りいたします。

では今回も文学フリマ会場でお会いしましょう!

(ジン太)

『サマーキャンプ vol.3』収録作「サンキュー・マイフレンド」(晋太郎)

こんばんは、晋太郎です。お久し振りです。

11月3日(木・祝)に開催される文学フリマで、アンソロジー第3弾を発売させていただくことになったので、そのお知らせです。
文学フリマ | 小説・評論・詩歌 etc.の同人/商業作品展示即売イベント

夏×少年をテーマにしたアンソロ「SUMMER CAMP vol.3」、今回の表紙はこんな感じになりましたー。見かけた際には、是非手にとっていただけると嬉しいです。

ということで、今回も自分の作品に関して、ちょろっと書きたいなーと思います。

僕は「サンキュー・マイフレンド」という題の、中学軽音部のバンド小僧どもの友情ばなしを書かせていただきました。同じバンドで活動中の、中3少年の夏休みを描いています。

左がベースのエイスケくん、右がドラムのガクくんです。いつもこんな感じでキャラクターのイメージを絵にしてから、文章を書くんですけど、何でかというと楽しいからってそれだけだったりします。でも、このどうでもいい作業が好きなんすよねー。

前回が高校生の真剣な恋心や憧れを描いた作品だったので、今回はもうちょっと幼い感情が書きたいなあと思い、この作品を書きました。読み手によって印象が変わるようにしたいなーと思いつつ書いたんですが、軸になっているのはめちゃめちゃ真直ぐな友情です。

僕も元々はバンド小僧だったので、バンドネタはいつか書いてみたいなーと思ってたんですけど、音も絵もナシに文章だけで音楽を扱うのはムズカシイんだろうなーとちょっとビビッてたんですよ。
でもまあ、いつかはやりたいんだし、やっちまえーみたいな感じで、勢いだけで挑戦してしまいました。上手くいったかはわかんないんですけど、書いていてすごく楽しかったです。

僕の書くはなしの多くは多摩西部が舞台になってるんですが、今回もやっぱりそうです。多摩西部の中高生はキラッキラしてんですよねえ。色んなバイアスがかかってんのかもしれませんが、僕にはそういう風に見えるんです。
東京都だけど東京じゃない、スマート過ぎず野暮った過ぎず…、都心へもパッと出られるので都会への憧れも希薄で、なんていうか屈託がなく、バランスがいいような気がしちゃうんですよ。
や、思い込みかもわかんないですけど、そういうフィルターって、僕がはなしを書く上では結構大事なのかなーという気もするんで、それでいいのだと思っております。
ド田舎とまではいかないぐらいの、東京の田舎にいるキラッキラティーンを今後もしつこく描いてやろうと思います。読んでいただけると嬉しいです!

『サマーキャンプ vol.2』収録作「フェイクファー』の訂正とお詫び

昨日、文学フリマ会場にて『サマーキャンプ vol.2』をお買い上げ下さった方、本当にありがとうございました!
と、書きたいことは色々あるのですが、収録作「フェイクファー」に一点ミスがありましたので、取り急ぎその訂正をさせてください。訂正内容は以下の通りです。

    • -
  • P11 5行目へ、以下のとおり赤文字部分を挿入

〜やっちゃいられない。
だけど、つきたくもない些細な嘘を重ねるたびに、心に小さな穴があいていくよう
な、そんな気もしてる。…ほんの、ちょっとだけ。

「ていうか、ダウン〜」

  • P12 5行目〜7行目を、丸ごと削除

〜考えることじゃねえだろ、バカだな。
だけど、つきたくもない些細な嘘を重ねるたびに、心に小さな穴があいていくよう
な、そんな気もしてる。…ほんの、ちょっとだけ。

「今日はバッチリですよー」〜

    • -

以上です。
入稿直前、最後の最後の修正として赤文字部分の挿入を頼み、それを投げっぱなしにしてしまったのが原因なので、もう完全に僕のミスです。最後までちゃんとバックをもらって確認するべきでした。当たり前のことなので、とても恥ずかしいです。
何より、お買い上げいただいた皆様には、申し訳ない気持ちでいっぱいです…。
本当に申し訳ありません!

お礼、雑感等は日を改めてアップさせてください…!あああー!

『キッドナッパーズ』(晋太郎)

どもー、晋太郎です。
今回の文フリでは電子書籍の無料配布をしようかなーと考えています。『サマーキャンプ vol.2』に収録しようと思って書いた「キッドナッパーズ」という小説です。電書用の表紙はこんな感じ。絵も、アンソロに比べるとちょう手抜きです。

iPadで見ると、こんな感じになります。電書って便利ですねえ。

『サマーキャンプ』用だったので、夏×少年、できれば夏合宿モノ…というノリで考えたんですが、「夏合宿」を拡大解釈して変なシチュエーションにできないかな? という感じで生まれました。中学二年生の男の子(表紙イラストの連中です)が誘拐される、というおはなしです。かるーくミステリタッチにしたいなーと思って書いたんですが、中々ムズカシイです。

なかばさんのエントリと対比すると、僕のはなしは「平成ショタ」が多いですねー。生まれたときからPCも携帯も当たり前に傍にあったよ、という現在の少年少女を描いてます。具体的にそういう描写があるわけじゃないですが、そういう感性の奴等が書きたいなーと思っちゃうんですよ。今を生きるショタとしては、平成生まれってのは必須要素なんです。Hey! Say! 7的にいうと「僕らは平成Only! 昭和でShowは無理!」ていうことです。いや、本当にそういう歌詞なんですよ。

また、もうひとつ『雨やどりの季節』という短編を会場で無料配布しようと思ってるんですが、それも電書化しちまおうと考えてます。

これはミルクの匂いがするようなショタ2人が、ただただ雨やどりをしているだけのなんでもないはなしです。お遊びで書きました。サラッと読んでいただけたらいいなーと思います。

えーと、おれもショタ映画紹介したい!と思ったんですが、それをやろうと思ったらそれ単体で一本blog作れちゃうので、やめときます。一番最近見たショタ映画は、ラッセ・ハルストレム監督の『マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ』です。もう何度も見てる映画ですが、HDリマスターで久々に見ました。ハルストレムと少年少女の相性はオソロシイものがありますねー。

ではまたー!


(晋太郎)

『いなかみ』 第12回文学フリマ出展予定(なかば)

 こんにちは、SUMMER CAMP宴会部長担当のなかばです。

 今回は第12回文学フリマ出展予定の個人本『いなかみ』の紹介です。
 テーマはずばり『昭和ショタ』、SUMMER CAMPのテーマ「夏+少年」に、さらに足すことの「昭和の香り」であります。
 昭和ショタ。そのようなジャンルがあるのかどうかわからんのですが、やってみました。

 朴訥さと危うさを兼ね備えた少年て……カモがネギ背負ってるようなもんだと思いませんか? や、カモがネギ背負ってるような少年てやぼったいですねえ。何か違った。少年のまっすぐさ、内に秘めた熱、ひと夏の儚さ。そんな三点セットが「昭和ショタ」だと思います。

 最近みた映画なら、『那須少年記』の太賀くん!(未見の方は是非)
 わんぱくでもいい、たくましく育ってほしいんです。この眼差しに射抜かれました……。こんな眼差しを持てるのは、長い人生のほんの一瞬だけではないでしょうか。


 また、『いなかみ』では、人の内的世界としてのファンタジーも描いています。
 それを成長と云ったり、心の深淵と云ったり。呼び方でとらえ方も変わりますが。
(他のメンバーはSF担当だったり、リアショタ担当?だったりするんですが。自分は宴会部長兼、ファンタジー担当かなあ。キャラづけ)

 子供のころは、身の回りに危険や受け止め難い現実が、いっぱいありました。
 病気や、親の離婚。場合によっては戦争や差別かもしれません。少年はそれらを回避したり、乗り越えるすべをまだ経験としてもっていません。
 そこで、内的世界を構築し、現実と対比してとらえ直す。元来、ファンタジーとはそういうものでした。
 魔法やドラゴンなんかが華々しく出てくる夢モノガタリへの逃避ではありません。少年にとってファンタジーとは死と隣り合わせの世界。ドラゴンの炎に焼き殺されることと、熱病や戦火に死ぬことと等価である。未来、命、自己をとした戦いなんだと思います。

 子供のころは、神さまがいて〜♪ とユーミンもうたってるぐらいですし、大人になっては体験できなくなった何がしかを……あの夏の日を、少年たちとともに追体験していただけたら、と思います。

 花火師見習いの少年と、狐面をかぶった少年。
 二人の目に大輪の花火が散る――。
 少年たちの一夜の交友をあざやかにうつす『硝煙』など。
 物語を2編(『香具師』、『硝煙』)と、挿話を1遍(『イナカミ』)収録しています。

 6月12日(日) 第十二回文学フリマ SUMMER CAMPのブースに是非お立ち寄りください。前回のジン太くんエントリで、配置も出てます!

文学フリマ公式サイト

(なかば)

D-10「SUMMER CAMP」 第12回文学フリマのサークル配置が発表になりました。

好きな用紙はクリームキンマリ。ジン太です。

文学フリマのサークル一覧が発表になりました。

SUMMER CAMPは、D-10です。

他のサークルさんの紹介文も、ざっと見てみたんですけれど、今回、SF系のサークルさんが増えているような気が。BL系のサークルさんも増えている? SFでBLなジャンルで書いてるのは当サークル(の、ジン太)だけかなと思ったら、そうじゃないんですね。いくつかあるみたいです。

個人的にSFでBLな作品で好きなのは、明智抄先生の『死神の惑星』ですねー。壮大なSFロマンで、その中のフタバとカズハの物語がBL。フタバとカズハは同じDNAを持った双子で、接触テレパスでもあります。二人は子供のころからお互いの精神をシンクロさせているのですが、アリスという非接触テレパスの女の子が残した「私に触れて!」という強すぎる残留思念に二人はとらわれてしまいます。まだ幼くて経験がないため、その感情はエロスと未分化で根源的な破壊衝動でもありました。二人はその想いに精神が壊されてしまわないように、エロスのイメージに変換しつつ、お互いの肉体を求める…という。どうですかこのSFマインド溢れるBL設定は!

森奈津子先生みたいに、触手だったりUFO食べちゃったりするばかばかしいのも好きなんですけどね(笑)ああっ。あと萩尾望都先生みたいに、情緒溢れるSF短編も! 『精霊狩り』(晋太郎くんに借りた。わ、これ絶版だったんだ…)なんて、超ファンシーな話だけど、まんまマイノリティの迫害の歴史と希望の話じゃないですか!

とまあ、いつものことながら本を語るとリンク過多ですが、この記事はすべてノンアフェリエイトでお送りしています(笑)

…そう、SF・BLの話してたんだった。
ジン太は『燃焼! 脂肪撲滅サマーキャンプ』(仮題)というデブショタmeets触手話を書くので、こっちも楽しみにしていてください。明智抄先生のSFでBLな話がいかにすばらしいか力説したのに、触手かよ! という……。誰得ですいません。

(ジン太)